4月15日
古着屋でTシャツを見て、久しぶりに行きつけのカフェに行った
お気に入りだった隅の1人席はなくなってしまっていた
そのカフェは三条大橋の近くのビルの地下1階にある
映画のカルチャーを色濃く受けていて、店内には〝8 1/2〟や〝Train Spotting〟のポスターが飾られていた
メニューも少し変わっていて、僕は甘いミルクの上に冷たいコーヒーが入れられているものを頼んだ。名前は忘れてしまった
運ばれてきたコーヒーを飲みながら、部屋の隅で回っていたミラーボールを眺める。静かな音楽が流れていた
そこでようやく、最近こんな風に何も考えない時間を取れていなかったことに気付いた
ふとカウンターに目をやると、どこか見覚えのある女性が立っていた。以前少し話したことのある店員さんだった
1年前は金髪だったのに、今は黒髪になっていた。恐らく就職活動をしているのだろう。少しパーマがかったショートボブがミステリアスでとても魅力的だ
彼女は僕に気が付かなかった。無理もない、少なくとも半年ほどは来ていないのだから
支払いを済ませて、階段を昇って地上に出た
京都は少し雨が降っていた