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大したことは何も書いていない

4月16日

琵琶湖プリンスホテルバーテンダーの大会を見に行った

 

琵琶湖プリンスホテル滋賀県でも屈指の超高層ホテルであり、琵琶湖畔に建つガラス張りの38階建ては見るものを圧巻する

 

ここは大津市民の成人式の会場であり、僕自身も成人式以来に訪れた

 

今回感銘を受けたのはバーテンダー達の鍛え抜かれた〝所作〟だ

 

人の美しさにはたくさんの種類があると思う。顔立ちの良さやスタイルの良さ、洗練されたファッション等もそれに該当するがそれら全てを凌駕するのが所作の美しさだと思う

 

所作の美しい人は品がよく見えるし、何をしていても様になる

 

これは一朝一夕で身につくものではなく、普段からの鍛錬によって身につくものだ

 

僕はかっこいいものが好きだ

 

ロックンロールや映画、ファッション。全部かっこいいから好きだ

 

男が何かに憧れるとき、〝かっこいい〟以上の理由は必要ないと思っている

 

夜はお気に入りの店で焼きとんを食べた

 

高架下にある、ひっそりとした店だ

 

カウンター席で生センをつまみにレモンサワーを飲んでいると、常連らしいおっちゃんが話しかけてきた

 

おっちゃんは125トンのクレーン車の運転手で、マンションに住んでいて、僕らと同い年のガールフレンドがいるらしい。小一時間話していたけれど、これくらいのことしか話さなかった

 

おっちゃんは僕に女の子の友達の作り方を教えてもらった。よっぱらいのおっちゃんもたまにはいい話を聞かしてくれる

 

僕はふと思った

 

何を見るか、どこに行くかよりも、それを受けてどう感じるかの方がよっぽど大切だ

 

ゴッホの絵を見て感動したことより、やきとん屋でよっぱらいのおっちゃんが話したことがためになったなら、よっぱらいのおっちゃんはゴッホより偉大だ

 

ゴッホの絵を見た、ということは1つの起爆剤に過ぎない。それはよっぱらいのおっちゃんも同じである

 

そのダイナマイトが自分にどれだけの衝撃を与えたか、自分をどれくらい突き動かしたかということが大切なのだ

 

世の中には学びが沢山ある。ゴッホの絵にも、バーテンダーの所作にも、よっぱらいのおっちゃんにも。

 

散歩だけでもいいので外に出るようにしようと思う。犬の小便で育ったタンポポが何かを教えてくれるかもしれない