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大したことは何も書いていない

9月7日

僕には大切にしている言葉がある。「凡事徹底」だ

 

中学時代、校長先生に教えてもらった言葉だ

 

当時は意味がわからなかったけれど、社会人になって当たり前のことを当たり前にこなせる人の凄さを改めて感じた

 

だからこそ僕は凡事徹底を意識して社会人生活を過してきたつもりだ

 

今日、本当に偶然その校長先生と再開した

 

当然その先生は僕のことを覚えていないのだけれど、凡事徹底を覚えている僕に少し嬉しそうにしていた

 

この言葉が僕の礎になっていることを、改めて実感した

 

機にかないて語る言は銀の彫刻物に金の林檎を嵌めたるが如し

 

僕の大好きな言葉だ。言葉というのはどんなものより価値がある

 

僕の何気ない一言が、誰かの心にとまるかもしれない。あなたの何気ない一言が僕を突き動かすかもしれない

 

言葉は人間か生み出した最大の発明だと思う。世界は言葉でできている

 

無意識下にあることも、言語化することで顕在化させることができる。これを大学時代、友人Tと話したのを覚えている。確か議題は、全ての物に名前をつけるかどうか、だったと思う

 

当時大学3年生だった僕らは、楽単だと教えてもらった授業を受けていた。

 

1度も授業をまともに聞いていないので、内容は覚えていないけれど、社会の仕組み的な授業だった気がする

 

その授業はいつも途中で抜け出して、テラス席でTと1時間半くらい話をした

 

少し日の短くなった秋の夕暮れ、Tの着ていた緑色のセーター、人気の少ないB棟のテラス

 

乾いた秋の風が、頬を掠める

 

暇な時は散歩をしようと言って、体育館裏に行ってやけに大きな落ち葉を拾った

 

サークルが使っている部室棟が見えた。部活を抜けて、根無し草の僕らと長くそこに腰を据えているだろう部室棟。なんとなく、そこにあったウォーターサーバーで水を飲んだ

 

秋の風は乾いているから、湿度の高い思い出を沢山乗せる。秋はいつだってノスタルジックだ。今日も僕は思いを馳せる

 

仕事帰りに書店に寄った。ボールペンの替芯が欲しい

 

替芯を早々に見つけて、雑誌売り場に足を向ける

 

平置きされたPOPYEを手に取った。発売日は明日なんだけれど、まあ今日から売られているだろうなと踏んでいた

 

その近くにあったTHEM MAGAZINEもついでに買った

 

あと今回の芥川賞受賞作を買おうとしたけれど、今の僕にそれを受け止めるキャパシティが無いことに気付いて棚に返した

 

くるりの奇跡を聞いて帰った