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大したことは何も書いていない

8月12日

9時前にホテルを出て、鳴門市に向かう。渦潮を見に行った

 

本当は大船に乗るつもりだったんだけれど、予約が空いていたらしく小型船に乗ることが出来た。そういうところに滑り込めるのは一人旅のいい所だ

 

時間帯が悪かったのであまり大きなのは見れなかったけれど、鳴門大橋と鳴門海峡の美しさは日々の疲れを癒してくれた

 

入り組んだ海岸線や、海に浮かぶ島々を見ていると瀬戸内に来たんだなと思う

 

大学時代友人としまなみ海道を自転車で走ったことを思い出した

 

1時間ほど待って、海岸沿いの食堂で刺身定食を食べた。やっぱり鯛は味が濃くて美味い

 

道の駅ですだちを買った後、四国八十八霊山の第一番、霊山寺に行った。美しい庭園と、四国でしか見かけなかった多宝塔を見て、いつか四国遍路を巡りたいと思う

 

市内は混み合うことが予想出来たので、早めに県営のパーキングに車を停めて、眉山のロープウェイに乗って時間を潰した

 

6時から開放される無料演舞場に1時間ほど並んで、無事に最前線に座ることが出来た

 

所詮盆踊りだろうと舐めてかかっていた僕は、無知を恥じることになる

 

内臓を揺らす太鼓の音、美しく整列された隊列が前進しながら形を変える

 

力強い男踊りと、繊細で美しい女踊り、迫力を増す演奏が相まって会場は熱狂に包まれた

 

南国のような並木に掛けられた赤色と黄色の提灯に夕日が差し込んだ。間違いなくその瞬間だけは、世界の中心は徳島にあった

 

小さな子供からずっとこの街に住んでいるであろうご老人まで、楽しそうに踊っていた。1年かけてこの時のために練習をしていたのであろう

 

僕は、こういった伝統を未来の世代に残していけるようなことをしたい。改めてそう思った

 

今あるものをより美しく、未来に残していくために何ができるか

 

阿波踊りを見て揺さぶられた心は僕に大切なことを思い出させてくれた