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大したことは何も書いていない

6月30日

ボーナスの支給日だった

 

みんな上機嫌だと思っていたけれど、朝一で上司に怒られた。やるべき事が今月はできていなかった

 

僕の仕事は半分介護職だ。今日も98の婆ちゃんの話を聞いた

 

今日は飲みに行くぞと決めていた

 

残業を終えて、7時半に家を出た。8時頃に駅に着く

 

高架下の馴染みの店に行くと、そこに高校の同級生がいた。2週間前に偶然の再会を果たした彼女だった

 

暖簾をくぐった時に、声を揃えて「なんでいんの?」と言い合った。店員の女の子が席を隣に用意してくれた

 

どうやら、その店員の女の子と小中の同級生らしい。世間は狭すぎる

 

店員の女の子が「6月30日なので」と言って水無月を出してくれた。僕は6月30日に水無月を食べる風習を知らなかった

 

6月30日は水無月を食べる日です。京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に、この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。

 

この「夏越祓」に用いられるのが、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された菓子ですが、それぞれに意味がこめられています。水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。

 

https://www.kanshundo.co.jp/museum/yogo/minazuki.htmより

 

2時間くらい、2人で飲んだ。恋愛の話などをした

 

「女の好きは8割の殺意でできてる。でも2割好きやから一緒に居てる」とハイボールを飲みながら言っていた。「勉強になります」と言っておいた

 

去り際に、一応ね、と言い合ってLINEを交換した。僕はまた彼女と飲めたらいいなと思っている

 

その後は横にいた男性に絡まれて一緒に飲んだ。仕事は国家公務員をしているらしい

 

学生時代剣道をしていたらしく、吹き抜けの3階に先輩を見かけたら1階から挨拶をしていたらしい。「やばいっすね」と笑いながら言っておいた

 

人生というのは奇妙な出会いの連続だと思う。人と生きると書いて人生とするのだと僕は思う