5月16日
私たちにとって言語とはアイデンティティの最たるものであると思う
特に日本語を公用語としている国は日本のみであり、我々日本人にとっては日本語を話せることこそが最大のアイデンティティであると思う
南アメリカの諸国は植民地化の背景などもあり、ヨーロッパの言葉(ポルトガル語やスペイン語)を公用語として用いている国が多い
自分たちの国独自の言葉が失われるというのはとても悲しいことであると思う
私は早期英語教育に違和感を感じている
幼少期から英語を覚えさせ、バイリンガルを育てたいという気持ちは分かる。世界に通用する人間になりたいのは分かる
では実際に働く世代になって、(特に海外の現場において)英語が話せるというのはメリットになるだろうか
あくまで私は英語がネイティブに話せる日本人を雇うなら、仕事のできる現地人を雇うと思う
その方が現地の文化にも精通しているし、正直英語が話せる普通の日本人を雇うメリットはどこにもないと思う
あくまでこれは現地人と英語を話せる日本人を比べた話であって、英語の話せる日本人と英語の話せない日本人なら前者の方が優れていると言える。〝英語が話せる〟という一面ではだが
私は日本語を失うのが怖い
日本語というのは繊細な言葉だ。1文字間違うだけで意味が逆転することだってある
さらに日本人には行間を読むという文化がある。しかも困ったことに、行間を読みすぎる人の多くは日本語を読むことが出来ない
ある人が〝日本の識字率はそこまで高くない〟という趣旨の発言をしていた。私もこれには賛同している
私は日本語という言語から逃げることはしたくない
私の最大のアイデンティティだから、いつまでもしがみついていたいのだ