nanimonogram

大したことは何も書いていない

5月17日

人間は四角が好きだと思う

 

紙も、ビルも、テレビも全部四角だ

 

自然界に真四角なものはほとんど存在しない

 

四角は不安定な形らしい

 

我々人類は太古から四角いものに文字を書いてきた。ケント紙の時代もパピルスの時代も。

 

四角だからこそ我々は書を残した。それが文化を、文明を作った

 

鉛筆を持って白い紙の前に座って見てほしい。そこにはA4サイズの宇宙が拡がっているはずだ

 

我々は想像を掻き立てるものが好きだ。A4サイズの白い紙、ブロックの紙粘土、どこまでも広がる大きな海

 

我々は想像する。何も書かれていない四角を何か別なものにする為に

 

我々は創造する。きっとそれは文明を作るために